着ぐるみ沙由菜マスク

 

着ぐるみ沙由菜のマスクは私がゼロから作り上げた作品です。私自身着ぐるみマスクを始めたときはそれこそ何の経験もなく、かといって絵心もありませんし、粘土造形からFRPの扱いまですべてが何もかもが初めてでした。

この着ぐるみマスクができるまで1年半かかりました。それだけに一番のお気に入りだったり。そんな沙由菜マスクの紹介をさせていただきたいと思います。

 

通常の着ぐるみマスクの髪の毛ってたいていは髪質が軽く、非常に痛みやすいのですけど、私が使用している髪の毛は結構コストをかけています。髪の毛一つ一つが太いため、きちんとメンテナンスして いれば常にサラサラな髪質が得られます。耐熱もプラスしているのでドライヤーとかコテも使えたりしています。

メンテナンスは時折シリコンスプレーで軽く吹いて、その後鉄ブラシでとかすだけ。髪の毛が絡まってもたいていは元に戻せます。

ちなみに耳の裏に横髪が耳にかかるようにヘアピンを貼り付けています。横髪をすべて耳の裏にかけられる工夫をしていたりします。

写真では見えづらいのですが、表面塗装はフィギュアのように3〜4色かけあわせによるグラデーションを表現しています。単色によるのっぺり顔にならないように、微細にシャドウを入れています。フラッシュ撮影でも顔がテカテカ反射しないように工夫しています。

そのかわり、以後のメンテナンスは最初から全塗装しなおしという側面もあります。

 

着ぐるみ沙由菜のマスクはとにかく170cm身長を標準に頬の広さを調整してから、全体を作りました。頬の幅が広いと、結構首が太い人でも写真で撮ったときに不恰好になりません。

しかし、ここで大問題が発生したのです。頬の広さにあわせて額も広くしていたため、バランスは取れていたのですが、前もって発注していた着ぐるみウィッグがかぶれないという事態に。

そのため、頬の広さを維持しつつ、額を狭くするという矛盾した形を強いられることになったのです。もちろん額がなるべく広く取れるようにギリギリまで頬を削り落としたのですが、ぜんぜん足りませんでした。

結果として、瞳の部分とこめかみを思い切って削り落としました。削るというより彫るという感じですね。瞳の形をルータでかたどってはサンドペーパーで淵を削り、瞳の周りを掘り進むという作業を何度も何度も繰り返し。そしてようやく着ぐるみ用ウィッグが取り付けられるようになりました。

着ぐるみ内側の仕様はこれ。

当初ウレタンの表面に布を貼り付けていたのですが、今はウレタンのみです。というのもお手入れの都合のしやすさから。

お手入れのときはウレタンの呼吸の汗をタオルでぎゅっとしぼりだし、面裏についた汗もタオルで拭けばおわり。あまりにも長時間使用したら、マスクそのものを水掃除したりします。

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